「ブリ」と聞いて、何を思い浮かべますか? 刺身? 照り焼き? それともブリ大根?
もちろん、どれも美味しいですが、ブリの楽しみ方はそれだけではありません! 実はブリは、部位や旬によって味わいが大きく変わる、奥深い魚なんです。
脂ののった冬ブリは、とろけるような刺身や、体の芯から温まるブリしゃぶで。 春のブリは、さっぱりとしたカルパッチョやマリネで。 夏のブリは、旨味が凝縮された照り焼きや塩焼きで楽しむのがおすすめです。
さらに、ブリは部位によって、おすすめの調理法も違います。 脂ののった腹は刺身に、身の引き締まった背は焼き物に、旨味たっぷりのカマは塩焼きにと、それぞれの部位の美味しさを最大限に引き出すことができます。
この記事では、ブリの旬や部位に合わせた、様々な酒肴レシピをご紹介します。
下処理や保存方法、お酒との組み合わせ方など、役立つ情報も満載です。
この記事を読めば、きっとあなたもブリの虜になるはず! ぜひ、色々なブリ料理に挑戦して、あなただけのとっておきの酒肴を見つけてください。
1. ブリをもっと美味しく!酒が進む絶品おつまみ
1-1. 刺身だけじゃない!ブリの酒肴バリエーション
ブリは刺身で食べるのが一般的ですが、酒の肴として楽しむ方法は他にもたくさんあります。 焼き物、煮物、揚げ物など、様々な調理法でブリの旨味を堪能できます。
例えば、ブリの照り焼きは、甘辛いタレとブリの脂が絶妙にマッチした、ご飯もお酒も進む一品です。 また、ブリ大根は、じっくりと煮込むことで、ブリの旨味が大根に染み込み、体の芯から温まる、冬にぴったりの酒肴と言えるでしょう。 さらに、ブリの唐揚げは、外はカリカリ、中はジューシーな食感がお酒によく合います。
このように、ブリは様々な調理法で楽しむことができる、万能な食材なのです。
1-2. 旬のブリを味わう!時期別おすすめレシピ
ブリは、季節によって味わいが変化する魚です。 旬の時期に合わせた調理法で、ブリをもっと美味しくいただきましょう。
1-2-1. 冬のブリは脂ノリ抜群!定番の刺身&ブリしゃぶ
冬はブリの旬であり、最も脂がのっている時期です。 この時期のブリは、刺身で食べるのがおすすめです。 とろけるような食感と、濃厚な旨味を存分に味わえます。
また、ブリしゃぶも冬の定番料理です。 さっとお湯にくぐらせることで、ブリの旨味が引き立ち、日本酒との相性も抜群です。

1-2-2. 春のブリはさっぱりと!カルパッチョ&マリネ
春になると、ブリの脂は冬ほどではなくなりますが、身が引き締まり、さっぱりとした味わいが楽しめます。 この時期のブリは、カルパッチョやマリネなど、生で食べる料理に最適です。
カルパッチョは、薄切りにしたブリに、オリーブオイルやレモン汁、塩コショウで味付けした、シンプルな料理です。 ブリの旨味をダイレクトに感じることができます。
マリネは、ブリをハーブやスパイスと一緒に漬け込んだ料理です。 ハーブの香りがブリの美味しさを引き立てます。
1-2-3. 夏のブリは旨味凝縮!照り焼き&塩焼き
夏のブリは、産卵に向けて栄養を蓄えているため、旨味が凝縮されています。 この時期のブリは、照り焼きや塩焼きなど、焼く調理法がおすすめです。
照り焼きは、甘辛いタレを絡めることで、ブリの旨味をさらに引き立てます。 ご飯にもお酒にもよく合う、定番の料理です。
塩焼きは、ブリの旨味をシンプルに味わえる調理法です。 皮目をパリッと焼き上げるのがポイントです。

1-3. 部位で変わる!ブリの味わいとおすすめ調理法
ブリは、部位によって脂ののりや食感が異なります。 それぞれの部位に合った調理法で、ブリを余すことなく楽しみましょう。
1-3-1. 脂のりの良い「腹」は刺身や炙りに
ブリの腹は、最も脂がのっている部位です。 とろけるような食感と、濃厚な旨味が特徴です。
刺身や炙りで食べるのがおすすめです。 特に、炙りは、ブリの脂を香ばしく焼き上げ、食欲をそそります。
1-3-2. 身が引き締まった「背」は焼き物や煮物に
ブリの背は、腹に比べて脂が少なく、身が引き締まっています。 しっかりとした食感を楽しむことができます。
焼き物や煮物にすると、ブリの旨味がしっかりと感じられます。 特に、照り焼きやブリ大根は、定番の料理です。
1-3-3. 旨味たっぷりの「カマ」は塩焼きや煮付けに
ブリのカマは、エラに近い部分で、旨味がたっぷり詰まっています。 骨が多いですが、その分、食べ応えがあります。
塩焼きや煮付けにすると、骨から旨味が出て、格別な味わいです。 特に、塩焼きは、皮目をパリッと焼き上げるのがポイントです。
1-4. 下処理で格段にアップ!ブリの臭み消しテクニック
ブリは、鮮度が落ちると、独特の臭みが出てしまうことがあります。 しかし、適切な下処理をすることで、臭みを抑え、美味しく食べることができます。
ブリの臭み消しには、以下の方法が効果的です。
- 塩で洗う: ブリに塩を振って、10分ほど置いてから水で洗い流します。
- 熱湯をかける: ブリに熱湯をかけ、すぐに冷水で冷やします。
- 牛乳に漬ける: ブリを牛乳に10分ほど漬け込みます。
これらの方法を組み合わせることで、より効果的に臭みを消すことができます。
1-5. 保存方法で鮮度キープ!冷蔵・冷凍保存のポイント
ブリは、鮮度が落ちやすい魚です。 購入した後は、できるだけ早く食べるようにしましょう。
すぐに食べない場合は、適切な方法で保存することで、鮮度を保つことができます。
冷蔵保存
- ブリをキッチンペーパーで包み、ラップで tightly に包みます。
- 冷蔵庫のチルド室で保存します。
- 保存期間は、2~3日です。
冷凍保存
- ブリを1切れずつラップで包み、さらにフリーザーバッグに入れます。
- 空気を抜いてから、冷凍庫で保存します。
- 保存期間は、1ヶ月程度です。
解凍する際は、冷蔵庫に移してゆっくりと解凍するのがおすすめです。
2. もう一品ほしい時に!ブリを使った簡単スピード酒肴
2-1. 5分で完成!ブリのユッケ
ブリのユッケは、刺身用のブリを細かく切って、調味料と和えるだけの、簡単で美味しい酒肴です。 ご飯にのせて、ブリユッケ丼にするのもおすすめです。
材料
- ブリ(刺身用):100g
- 卵黄:1個
- 醤油:大さじ1
- ごま油:大さじ1
- コチュジャン:小さじ1/2
- ねぎ(みじん切り):適量
- ごま:適量
作り方
- ブリを細かく切ります。
- ボウルにブリ、卵黄、醤油、ごま油、コチュジャン、ねぎ、ごまを入れて、よく混ぜ合わせます。
- 器に盛り付けたら、完成です。
2-2. 混ぜるだけ!ブリのなめろう
ブリのなめろうは、ブリの身を包丁でたたき、味噌や薬味と混ぜ合わせた、千葉県発祥の郷土料理です。 お酒の肴としてはもちろん、ご飯のお供にも最適です。
材料
- ブリ:200g
- 味噌:大さじ2
- みりん:大さじ1
- ねぎ(みじん切り):大さじ2
- しょうが(みじん切り):小さじ1
- 大葉(みじん切り):5枚
作り方
- ブリを皮と骨を取り除き、細かくたたきます。
- ボウルにブリ、味噌、みりん、ねぎ、しょうが、大葉を入れて、粘りが出るまでよく混ぜ合わせます。
- 器に盛り付けたら、完成です。
2-3. レンジでチン!ブリの酒蒸し
ブリの酒蒸しは、ブリを酒と調味料で蒸した、シンプルな料理です。 ブリの旨味が凝縮され、お酒によく合います。
材料
- ブリ:2切れ
- 酒:大さじ2
- 塩:少々
- こしょう:少々
作り方
- ブリに塩コショウを振ります。
- 耐熱皿にブリを並べ、酒をかけます。
- ラップをして、電子レンジで3分ほど加熱します。
- 器に盛り付けたら、完成です。
2-4. フライパンでパパッと!ブリのガーリックソテー
ブリのガーリックソテーは、ブリをニンニクとバターで炒めた、風味豊かな一品です。 白ワインとの相性が抜群です。
材料
- ブリ:2切れ
- ニンニク(みじん切り):2かけ
- バター:大さじ1
- 塩:少々
- こしょう:少々
作り方
- ブリに塩コショウを振ります。
- フライパンにバターとニンニクを入れて、弱火で熱します。
- ブリを加えて、両面を焼き色がつくまで焼きます。
- 器に盛り付けたら、完成です。
2-5. 旬の味を堪能!ブリ大根
ブリ大根は、ブリと大根を一緒に煮込んだ、日本の伝統的な家庭料理です。 ブリの旨味が大根に染み込み、心も体も温まる一品です。
材料
- ブリ:2切れ
- 大根:1/2本
- しょうが:1かけ
- だし汁:400ml
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ3
- 砂糖:大さじ2
作り方
- ブリは下処理をし、大根は皮をむいて厚切りにします。
- 鍋にだし汁、醤油、みりん、砂糖、しょうがを入れて煮立たせます。
- ブリと大根を加えて、落し蓋をして弱火で30分ほど煮込みます。
- 器に盛り付けたら、完成です。
3. ブリ料理に合うお酒
ブリ料理には、様々な種類のお酒が合います。 ここでは、特におすすめのお酒をいくつかご紹介します。
3-1. 日本酒
3-1-1. 吟醸酒
吟醸酒は、フルーティーな香りとすっきりとした味わいが特徴の日本酒です。 ブリの刺身やカルパッチョなど、繊細な味わいの料理によく合います。
3-1-2. 純米酒
純米酒は、米の旨味をしっかりと感じられる日本酒です。 ブリの照り焼きやブリ大根など、濃厚な味わいの料理によく合います。
3-2. 焼酎
3-2-1. 麦焼酎
麦焼酎は、すっきりとした味わいで、どんな料理にも合わせやすい焼酎です。 ブリの塩焼きや唐揚げなど、シンプルな味付けの料理によく合います。
3-2-2. 芋焼酎
芋焼酎は、独特の風味とコクが特徴の焼酎です。 ブリの煮付けやかま焼きなど、こってりとした味わいの料理によく合います。
3-3. ワイン
3-3-1. 白ワイン
白ワインは、すっきりとした辛口のものが、ブリ料理によく合います。 ブリのカルパッチョやマリネなど、酸味のある料理に合わせるのがおすすめです。
3-3-2. 赤ワイン
赤ワインは、軽めのものが、ブリ料理に合います。 ブリの照り焼きやソテーなど、脂ののった料理に合わせるのがおすすめです。
3-4. ビール
ビールは、どんなブリ料理にも合わせやすいお酒です。 キンキンに冷えたビールは、ブリの旨味をさらに引き立てます。
4. まとめ
ブリは、刺身以外にも、焼き物、煮物、揚げ物など、様々な調理法で楽しめる万能な食材です。旬の時期や部位によって、脂のりや食感が違うので、それぞれの持ち味に合わせた調理法で、ブリの美味しさを存分に味わうことができます。
冬のブリは脂がのっているので、刺身やブリしゃぶがおすすめです。春のブリは、さっぱりとした味わいが楽しめるので、カルパッチョやマリネにすると良いでしょう。夏のブリは、旨味が凝縮されているので、照り焼きや塩焼きにするのがおすすめです。
ブリの部位によっても、おすすめの調理法は異なります。脂ののっている腹は、刺身や炙りにすると、とろけるような食感と濃厚な旨味を楽しむことができます。身の引き締まった背は、焼き物や煮物にすると、ブリの旨味をしっかりと感じられます。旨味たっぷりのカマは、塩焼きや煮付けにすると、格別な味わいです。
ブリの下処理や保存方法をきちんと行うことで、より美味しく、そして長く楽しむことができます。
そして、ブリ料理には、日本酒、焼酎、ワイン、ビールなど、様々なお酒が合います。お好みの組み合わせを見つけて、ブリ料理と一緒にお酒を堪能してください。
今回ご紹介したレシピやお酒の組み合わせを参考に、ぜひ色々なブリ料理に挑戦してみて下さい。
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